私がステンドグラスと出会うきっかけをくれた方が天に召されてはや2年。
いろんな思いがめぐるなかで、私の人生において、淀んだ川の岸辺でぼんやりとしていた私に、その先の新鮮で勢い良く流れる激流へ漕ぎ出す「一歩」に導いてくれたことを思い返した。
あの方の著書を読み返すたびにあの方の声が話しかけてくる。
日々の出来事で踏ん切りがつかない時、自信が持てない時。。。
あの方が毎日ロザリオを持ちながら自分の部屋の前の通路を何往復もしていたことを思い出す。
思い出すたび涙がでる。
自分はどれほど祈っただろうか。どれほど思いを巡らしただろうか。
どれほど委ねただろうか。
どれほど、「えいゃ!」と一歩踏み出しただろうか。
弱っている場合じゃない。
グジグジ言ってる私に、
「やってみたら?」
と、あの穏やかな声が聞こえる。